MCC★COLUMN

Mighty Canine Campusのレッスンスケジュールやお知らせをメインに更新しています。

ガンドッグの競技会でジャッジのあるべき姿

ガンドッグの本場 イギリスでは今の時期(8/12〜の狩猟シーズンスタートまで)毎週末各地でダミーを使ったワーキングテストが開かれています。

 

 

今や、FBで誰が優勝したかがわかる時代!

そこで昨日行われたフィリッパも参加したワーキングテストに関しての投稿を発見。

 

 

ジャッジはイギリスのガンドッグマスター
彼のことを知らない人はいない、ヤングジョン・ハウステッドを含む4人

 

 

彼はハンドラーとしてもチャンピオンシップ最多出場として素晴らしい成績を残しているが、ジャッジとしてもAパネルジャッジで彼のジャッジをする姿は競技者皆に最善のチャンスを与えることから非常に高いリスペクトを得ています。

 

 

この文章の中から、まさに私もイギリスのガンドッグ競技会・でのジャッジのある姿で見て学んだこと、日本で伝えていることに関して言及されていたので注目してほしい。

 

 

このワーキングテストはFTのウォークドアップ形式であり、最終ラウンドには6頭残ったのだが、表彰結果は1,2,3位なしでCOMのひとつだけだったらしい。これは珍しいことではない。

 

これに対して競技会の最後にヤングジョンはみなさんの前でこう言ったそうだ。

 

 

「今回のテストは決して簡単ではなく、ジャッジはこのグラウンドの中でも犬の懸命に働く一番の姿を見れることを期待していた。期待よりも低いものに表彰を与えることはジャッジの役割ではない。ここで今日のテストによりどこでポイントを落としたかを認識し、トレーニングを積む者はこの結果によりレベルを上げて行き、次の競技会でその値に達することができるだろう。」

 

 

ジャッジは各ペアの出来てる出来ていないを見るのではなくて、競技者の中から優勝を選ぶのではなくて、ジャッジとしてそこに立ったら、競技者からどんなパフォーマンスが見たいかを明確に頭に浮かべることが大事。その理想に近いペアこそが表彰される。そのため他のペアは優勝者に憧れを抱き、更なる向上に向けてトレーニングを取り組む。

 

 

ここがガンドッグの競技会は数こなせば良いのではなくて、敵は他の競技者なのではなくて、自分の中にいるってこと。

 

 

普段の成果を発揮するため、次の課題を見つけるために競技会があるということ。

 

そしてジャッジはワーキングテスト終了後、競技者のどなたとでもディスカッションをオープンにする姿勢を見せてくれます。オープンマインドでいることが自信を持ち、ジャッジとして信頼されることへと繋がるため、自然と裏でこそこそ不満を言う競技者も少なくなるということです。

 

これからも前向きに進んでいけます!

 

f:id:m-k9-campus:20170710123028j:image